離婚して、母子家庭になって。
毎日必死に働いていたけど、
あの頃はよく「めまい」が起きていました。
立ち上がれない日もあった。
病院に行って、薬ももらった。
それでも私は、「まだ動ける、大丈夫」と自分に言い聞かせて、
無理して働き続けていた。
でも、たぶん――
私の体はとっくに悲鳴をあげていたのかもしれません。
天井がぐるぐる回って、
水も飲めず、
何かを少し口にしただけで吐いてしまう。
ただ横になって動けない、そんな時間の中で、
私はひとつのことを深く思いました。
健康な体で、何気ない日常を送れていたことが、
どれだけ幸せだったかということ。
食事をとれること、
歩けること、
起き上がれること。
「普通」だと思っていたことが、
どれほどすごいことだったのか――そのとき、心から思い知りました。
どうしても「私が頑張らなきゃ」と無理をしてしまうけれど、
本当は、助けを求めてもいいんだよね。
きっと、周りの人はいつでも助けてくれる準備をしている。
頑張ってるあなたを、
気づいて、気遣って、
そっと手を差し伸べようとしてくれている。
だから時には、少し立ち止まって、
「ありがとう」や「助けて」が言える自分でいたいなと思います。