父が77歳、母が75歳になった。
この一年くらいで、父の右耳がほとんど聞こえなくなったそうだ。会話をしていても聞き返されることが増えた。
大学病院の耳鼻科に、補聴器を作るための診察予約を入れている。
以前から母に「お父さん、耳が聞こえづらいみたい」と聞いてはいた。けれど母も「耳鼻科に行きたがらないから、もうほっとくしかない」と半分あきらめたように話していて、私もどこか他人事のように聞き流していた。
でも実家に帰って父と話した時、少しぼんやりした様子や、会話がうまく届いていない雰囲気に、正直「これはまずいかもしれない」と感じた。
父に何度か話をして、ようやく耳鼻科の予約を入れてもらった。
私は今まで、両親に心配ばかりかけて、迷惑もたくさんかけてきた。それでも変わらず支えてもらってきた。
母は小さい頃から心臓が悪く、私が小学生の頃には何度か入院していた。遠足の日と母の入院が重なった時、自分で作ったお弁当が驚くほど悲惨だったことを今でも覚えている。
今も通院は続いているけれど、手術を乗り越えて元気に過ごしている。
父は昔から膝が悪かったが、それ以外は大きな病気もなく元気だった。けれど、やはり年齢とともに、身体のあちこちに不調が出てきているようだ。
今まで支えてもらった分、これからは少しでも支える側になれたらと思う。
親が年を重ねていく姿を見るのは寂しさもあるけれど、まだ一緒に過ごせる時間を大切にしていきたい。
