私は、人に意見を発信することが少し怖いタイプです。
一人目の子どもを妊娠していた頃、正社員として働きながら、心も体も余裕がなくて、唯一ほっとできたのは週末に実家に帰ったときだけでした。
共働きでしたが、家に帰ると「お腹すいた、ご飯にして」と言われる毎日。
お腹に赤ちゃんがいても、自分をいたわる時間はなかなかありませんでした。
そんな日々の中、週末に実家でパソコンをひらき、はじめての妊娠で感じる不安やつらさを、チャットにこっそり書き留めることが、心の支えでした。実家に帰れる週末が、私にとって唯一心を落ち着けられる時間でした。
その時間にパソコンを開き、妊娠中の不安や日々のつらさをチャットに書き込むことが、私の心の支えでした。
投稿した内容に対して、次の週末に届いた返事を読むのが楽しみで、そのやりとりに、そっと励まされていました。
でもある時、「あなたは投稿するだけして、返事も返さない。身勝手だ」と言われたことがありました。
確かに、私は平日は仕事で精一杯で、すぐに返事ができず、返信は翌週になってしまうこともありました。
知らない人から見れば、1週間も返事をしない人に映っていたのかもしれません。
その言葉を受けてから、怖くなってしまって、パソコンを開くことすらできなくなってしまいました。
だから今でも、自分から何かを発信することに、どこかで不安を感じています。
誰かを傷つけてしまうかもしれない、誰かに否定されるかもしれない、そんな思いが心に残っています。
けれど今は、少しずつでも、もう一度言葉と向き合って、自分の声を大切にしていきたいと思っています。
