変化が怖い――
私は、離婚によって家族の形が変わることに大きな不安を感じていました。
これからの働き方がどうなるのか。
周りの人からどんな目で見られるのか。
子どもたちは、片親だけの生活に不安を感じないだろうか?
生活は本当に成り立つのだろうか?
お腹をすかせることはない?
寂しさを我慢させてしまうのでは――?
怖くて、怖くてたまりませんでした。
「私が我慢すれば、今のままでいられるんじゃないか」
「私さえ耐えれば、みんなが丸く収まるんじゃないか」
そう思ったこともあります。
でも、違いました。
義父が言ってくれたんです。
「このままじゃ、子どもたちのためにならない。離婚したほうがいい」と。
私も本当は気づいていました。
今のままじゃダメだって。
でも、その現実に目を向けるのが怖くて、気づかないふりをしていたんだと思います。
「大丈夫だよ」
「なんとかなるよ」
「お母さんが笑っていたら、子どもは安心するよ」
誰かに、そんなふうに背中を押してほしかった。
そして、ようやく私は決心しました。
覚悟を決めたら、もう進むしかない。
変化は今でも怖いけれど、
その先に笑って過ごせる未来があると信じたい。
悔しいこともあるかもしれないけれど、
その経験が、私をきっと強くしてくれる。
もう、やるしかない。
私は、私の人生を笑顔で歩いていきたい。
