子どもたちの生活を守るために、必死で働いてきました。
二人の子どもがそれぞれ独立し、とうとう娘と二人だけの暮らしに。
離婚したばかりの頃、一度だけ、不安で眠れない夜がありました。
でも、覚悟を決めてからは、とにかく必死で。
子どもたちにできるだけ不自由をさせないように。
「片親だから」と劣等感を抱かせないように。
寂しさを感じさせないように――それだけを考えて生きてきました。
離婚を決めるまでの日々は、悩んで、悲しくて、
車を運転しながらよく泣いていたことを思い出します。
ある日、息子から言われた言葉が今も心に残っています。
「お母さんには“おじい”がいるから、父親がいない俺の気持ちなんてわからないだろ。」
どんな理由があれ、子どもたちに不安を感じさせてしまったことが、とてもつらかった。
でも、悲しそうな顔は見せられない。
だから、私は必死で生きてきました。
子育てが落ち着き、ようやく少しだけ、自分のことを考えられるようになった今、思うのです。
私も、私自身のことを大切にしてあげたい。
誰も褒めてくれないなら、自分で自分を褒めてあげよう。
離婚で泣いていたあの頃の私を、今の私がぎゅっと抱きしめてあげたい。
これからは、自分を少し甘やかして、
ワクワクするような、今を生きていきたい。